時事評論@和の空間
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国境なき記者団への要望

 彼らが読むかどうかはわからないが、こんな要望記事を書いてみることにした。

 

 世界のあちこちで騒ぎを起こしている(?)国境なき記者団が来日するそうだが、日本では過激な抗議活動にならないように心がけていただきたい。そして、くれぐれも暴力的な事態を触発しないように、聖火リレー市実行委員会や警察等の指示にきちんと従ってほしい。

 たとえば、こんなガイドラインに従ってもらえたら嬉しい。

1)進路妨害などの実力行使によって聖火リレーの進行を妨げないこと。
 
2)横断幕を広げたり五輪開催反対を叫ぶ等の抗議活動は、特定の場所に集まって、中国人らと接触しないように私服・制服警官などの人垣に囲まれた中で行なうこと。(警察などがやってくれればの話だが。)
 
3)インタビューや撮影等の取材活動を行なう場合には、チベットの旗や手錠の五輪マークなど反中国を示すような標識は取り外して、他の一般の外国メディアと区別がつかないような外見で行なうこと。
 
これだけ守ってくれれば、国境なき記者団に関してはトラブルはほとんどないのではないかと思う。

 日本人が――ほんの一部かもしれないが――チベットの人権問題に並々ならぬ関心を示しているのは、すでに善光寺が聖火リレーの出発地を辞退したことによって広く知られていることだろう。それに、せっかくだから以下の法要をしっかり取材していってもらいたい。日本で聖火リレーが妨害されたニュースよりも、こういう平和活動が聖火リレーのすぐそばで行なわれていたことをニュースにして世界中に発信してもらったほうが、チベットの人権問題に有利に働くだろうし、日本だからこそ見られた活動として世界に注目してもらえるだろう。

聖火リレー当日、善光寺で法要・チベット問題、僧侶有志ら訴え

(日経ネット 2008年4月22日)

 チベットの人権改善を訴える市民団体「チベット問題を考える長野の会」は21日、長野市で北京五輪の聖火リレーが行われる26日早朝に、善光寺でチベット暴動の死者を追悼する法要を行うと発表した。
 
 法要は、チベット人を支援する国際組織「スチューデンツ・フォー・ア・フリー・チベット(SFT)」日本支部と同会の共催。3人の善光寺住職を含む僧侶有志グループや、約30人の在日チベット人らも参加する。
 
 リレーは26日午前に実施。これに先立ち同日午前6時半ごろから善光寺本堂で犠牲者を追悼、判明している死者の名前を読み上げ、対立のない平和な世界の実現を祈る。
 
 法要後、同会やSFTの一団は、聖火リレーのスタート地点やゴール地点、JR長野駅前などのコース沿いで、横断幕を掲げるなどして平和をアピール。同会の野池元基代表(50)は「リレーを妨害する意図はない。対立が無くなることを願いたい」と説明している。〔共同〕(06:31)

 仏教も日本文化の重要な一要素と考えている私は、もちろんチベット人の味方である。彼らの言語と仏教文化はなんとしても保護されなければならない。漢民族の考えだけでそれらを衰退させるのは絶対に許容できない。

 ただし、暴力騒ぎを起こさないのなら中国人留学生などが長野に駆けつけて聖火リレーを盛り上げるのは一向に構わないと思う。自分たちの国家の行事が成功するように願うのは当然のことである。ただし、スポーツはルールを守って正々堂々と競い合うものだから、不法入国や不法滞在をしている中国人には長野に応援しに来る資格はない。そういう人間は警察に即刻逮捕されてその場から排除されるべきである。

 聖火リレーの会場では、ある場所には中国の旗を振って歓声を上げる中国人がいても大いに結構。だが、別の場所ではチベットの旗を振って「フリー・チベット!」と叫ぶ人々がいるのもよかろうと思う。また、漢民族とチベット民族とが平和的に問題解決に向かうことを静かにアピールする僧侶たちが周辺を歩き回っていてもいい。そして、そんな政治的なことは関係なしに、ただリレーをする有名人や五輪代表選手にエールを送る人もいていい。

 もともとの日本は“棲み分け”がよくできる国だった。だから、この聖火リレーのイベントでも、そのような棲み分けができるように聖火リレー市実行委員会や警察は区画整理などをしっかりやってもらいたい。

 現状では中国政府が一方的な態度でチベットをコントロールしようとしているが、本来ならば棲み分けによって両民族が共存・共栄できる道を目指すべきなのである。もしそんな理想的な状態を長野でデモンストレーションできれば、それこそチベットの人権問題が平和的に解決されていくモデルになるのではないかと思う。

 他国は大いに中国政府に反発してもらって結構。しかし、日本(とくに日本政府)はそういう形でチベット人の人権を守ろうとしなくてもいい。どちらにも味方せずに、むしろ調停役を買って出るくらいであってもよいかもしれない。うまくいくにせよいかないにせよ、日本政府が中国政府とダライラマとの会談の場を提供するくらいのことがあってもいい。「チベット独立に関しては関知しないが、仏教文化をもつ日本としてはチベット語と仏教文化が衰退してもらっては困る」くらいの態度を日本国が一貫して持っていられれば、調停者として適任ではないかと思う。

 聖火リレーが実際にどんな状態になるか分からないが、国境なき記者団には、自分たちの人権イデオロギーだけで評価することなく、「日本は他国とは根本的に違う役割があるかもしれないぞ」という目で取材していってほしいと思う。

 
 
 
 
 
 
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【2008/04/24 07:14】 文化 | トラックバック(0) | コメント(0) |

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