やはりこのあたりで従軍慰安婦問題について書いておかないと。安倍首相もちょっと弱腰というのか、日本政府の対応が危なっかしいので。。。
まあ、時代に翻弄された韓国人(元日本人)に対して、遺憾の意を表するのは結構だが、賠償しないのはおかしいなどと言い出したら、はっきりと歴史的現実を突きつけてやるべきである。日本兵の下っ端(もちろん朝鮮半島出身の日本兵も含む)は彼女たちに暴力的な対応をとったかもしれないが、上層部はむしろ秩序を維持しようとしていたのだから、いわゆる慰安所(売春宿)が存在したこと自体は国家的犯罪とまでは言えない。それに、それらは国営ではなくて業者の経営だったのではなかろうか? 国とは別の運営母体がやっていたことなのだから、できるのはせいぜい適切な規制くらいである。ところがいわゆる従軍慰安婦問題は、まるで日本の国家が率先して韓国人女性を性奴隷にして売春を強要したかのようなメチャクチャな日本悪玉論を展開する反日活動である。このような論調に対しては、はっきりと No! と言うべきである。
ふざけんな! LAタイムズ
《【社説】天皇を呼び出せ【ふざけんな】@LAタイムズ(今日の覚書、集めてみました 2007年3月9日)》
↑英文が載っていたのでリンクしておく。
LAタイムズは、「天皇に謝罪させろ」などとふざけたことを言っている。もしも天皇が公式に謝罪し、しかもそれをネタに中国や韓国などが日本人に対して強圧的になったら、日本人の鬱屈した恨みが爆発してまた戦争になるゾ! 道徳をかなぐり捨てた日本人は、結構怖い。そして、世界が大混乱だ。戦災によって日本経済が破綻すればアメリカもひどい不景気になり、そうすればそのまま世界恐慌に突入する。混乱と貧困による悪が世界中に蔓延し、生ぬるい人権論など吹っ飛んでしまうだろう。実際に戦争までいかなくても日本の軍事大国化は必至だ。日本にとって天皇はそれだけ大きな存在だ。こういう sensitive な問題に天皇を引きずり出すべきではないのである。まあ、アメリカ人にはこういう日本人の心性は理解できないのだろうが。
ちなみに以下の一節、誤解もあるんじゃなかろうか。
“When the war ended, our people, in deep self-reproach that this kind of war should never occur again, firmly resolved to tread the road of peace.”
「このような戦争は二度と再び起こるべきではない、との深い自責の念に駆られ」に関しては、内地の日本国民は、中国との戦争ではなくて米国との戦争について主に自責の念をもっていたと思われる。「こんな酷い目に遭うのなら二度と戦争はゴメンだ」という意味での自責である。本来の道徳的な責めは米国に向かうはずなのに、である。性奴隷(←いわゆる従軍慰安婦のこと)がどうこう言う前に、米国が原爆や東京大空襲などについて謝罪すべきではないのか。LAタイムズは、自国のことを棚に上げて勝手なことを言っている。
日本の庶民は戦争被害はゴメンだとしか考えていなかったという意味で、日中戦争に関しては全く反省も後悔もしていない。というか、戦地のことは軍事機密だからほとんど伝えられていないのである。上記の引用は昭和天皇の発言の一部だが、中国側にたって都合よく切り貼りしているように思われる。日本の庶民は、加害的行為が罪悪だから戦争を憎み平和を愛しているのではなく、自分が苦しめられるのがイヤだから戦争を憎み平和を愛しているのである。道徳的な意味で戦争を憎んでいる庶民はほんの一部である。「やられるのがイヤだから戦争はしない」というのが日本の庶民の心性である。まあ、こちらから戦争を仕掛けなければ向こうから仕掛けてくることはないという甘い幻想があるにすぎないのだが。だからこそ最近はこの幻想から目覚めて世論が右寄りにシフトしているのである。
だが一方で、日本政府としてはお詫びの意味で中国に対して経済援助をしてきた。庶民と違って政府にはそれだけ当時の情報があるからという理由もあるのだろうが、善隣外交のほうがリスクが小さいという理由が第一だろう。軍事国家になったほうがリスクが小さいという状況になれば、日本は民主主義だから必ずそちらにシフトする。状況も考えずに戦争絶対反対と叫んでいるのは、ごく一部の“お花畑平和主義者”だけである。絵に描いた平和主義を信奉するほど日本人は道徳的ではない。
さらに言うならば、日中戦争は、蘆溝橋事件であれ上海事件であれ、最初は中国側が挑発したのである。「日本の政治家だのエセ歴史家だのは、いつもいつも歴史的事実を軽んじようとするか、さもなければ兎にも角にも改竄しようとしている。」というLAタイムズは、全く日中戦争史を理解していない。上記の言葉は、むしろLAタイムズのほうに当てはまる。中国側が挑発しなければ、いわゆる冷戦のような睨み合い状態で済んでいたかもしれないのに。「向こうが最初に殴ってきたのになぜ謝罪しなければならないんだ」というのが日本側の論理だ。たとえ大きな戦争に発展してしまったとしても、それはまあ当時の日本人としては「受けた恨みは倍返し」ってわけだ。下手に日本人を怒らせるからいけないんだ。というか、それが中国側の狙いだった。そのあたりの事情をしっかり隠して謝罪要求なんてねえ。まあ、中国が外交手段に使っているだけとしか思えない。日本人の善意や道徳心をそんな搾取の手段として利用しようとすると後が怖いぜ。
テレビで中川幹事長が、「あまり過敏に反応して政治問題化するべきではない」と寝惚けたことを言っていたが、日本側で政治問題化しなくても、中韓のほうで政治問題化するように繰り返し繰り返し執拗に問題提起しているのだ。これは日中戦争と同じ構図だ。上海事件や通州事件のように日本を精神的に挑発しているのである。黙って叩かれたままでいろというのは無理な話で、むしろ中韓がいかに歴史を歪曲して日本を悪玉に仕立てようとしているのか、歴史の真実を明らかにすることで彼等の悪辣さを証明していくべきであろう。その意味では政治家以上に歴史家や民間団体が頑張るべきである。
いわゆる従軍慰安婦問題
まあ、日中戦争のことはこれくらいにして、次は従軍慰安婦問題に移る。
性奴隷といったって、実際には貧困層の売春だろう。そうしなければ生きられなかった不幸な時代だった。その性奴隷とやらがもともと裕福なお嬢様だったのか調べてみるがいい。それならば強制されたというのもありうるが、たいていは食うに困って自ら身売りしたか、親に身売りされたのだろう。ひとたび売られたからには前借金を返すまで強制的に仕事をさせられるのは仕方がない。そもそもが性的な仕事をする約束だったんだろうから。女衒(ぜげん:遊女等の口入れ手引きを生業とする仲介業者)に騙されたという可能性はあるだろうが、まあ韓国は、現在でも日本より偽証が桁違いに多い国のようだから、韓国人業者に騙されたんでしょ?
《
偽証が氾濫する法廷(朝鮮日報 2007年2月13日)》
2000年の場合、韓国で偽証罪で起訴された人が1198人であることに比べ日本は5人だった。韓国と日本の人口の差を考慮した場合、国内の偽証が日本の671倍に達するというのが最高検察庁の分析だ。
かわいそうなことだとは思うが、日本が国家として謝罪するような事柄ではない。時代の不運としか言いようがない。いわゆる従軍慰安婦は貧困ゆえの売春婦という歴史見解は、《歴史関係・従軍慰安婦》に簡潔にまとめられている。これをみると、かなり稼げたようである。尊厳や誇りを失う代わりに高額の収入を得たのだから、それでペイされていると思われる。さらに賠償を求めるのは筋違いである。いくら金を積んでも尊厳や誇りは回復しない。第三者としては、せいぜいが慰めの言葉をかけることくらいしかできない。
元慰安婦の発言は、いかにも疑わしいものが多いようだ。米下院での「従軍慰安婦」謝罪決議案が提出された2週間後に開かれた公聴会が開かれたが、その証言者のなかでも特に金君子(キム・クンジャ)という女性の証言は問題となる部分が一貫せずに信用性が低い。むしろ朝鮮人の女衒に騙されて売春婦にさせられたと考えるほうが全体の話が一貫するように思える。詳しくは、《中国が火消し? 安倍首相の「おわび」を一斉報道 (草莽崛起 ーPRIDE OF JAPAN 2007年03月13日)》 この証言の中にあるように、“軍服を着ている朝鮮人”に連れて行かれたんなら、こいつが朝鮮人の女衒から袖の下をもらって慰安所に拉致していったんじゃねえの? まあ、こういう奴を軍規違反として元慰安婦の前に引きずり出して謝罪させるべきだったのかもしれない。だが、戦後に韓国は独立したし日本軍は解体されたからねえ。もうこういう不逞朝鮮人軍人を拘束する権力は日本国には無くなった。
少なくとも今の日本人は、戦前・戦中の貧困ゆえに売春せざるを得なかった人々を人格的に蔑むことはなかろう。彼女らが韓国人に蔑まれているのならば、きちんと歴史的状況を説明すべきである。自分で自分を蔑んでいるのなら、不幸な時代や環境の中に生きたのだと自分の運命を受け入れるべきだろう。それ以外に生き延びる道がなかったのならば仕方がないことであるし、誰もそれを道徳的に評価・判定することはできない。そもそも行動や意思決定の自由がある場合に限って道徳的評価・判定ができるだろうが、いわゆる従軍慰安婦は、その自由が無かったのだ。彼女らはそのような道徳的評価・判定の埒外に存在するのである。
さて、今回の従軍慰安婦問題の立役者マイク・ホンダの出自は、日系アメリカ人というだけでそれ以上ははっきりしない。
幼い頃に両親とともに日系人収容所に収容されたのだという。だが、「だから日本人に違いない」と思うのは早計だろう。なにしろ戦争当時の“Japanese”の約三分の一は半島人だったのである。しかも彼らが創始改名を強制された(笑)といって日本風の苗字を名乗っていた人も多かったという点を忘れてはならない。彼の先祖をたどって本当に内地出身なのかどうか調査すべきである。マスコミは無能だから、こういうことは調査できないというかしないんだよねえ、困ったもんだ。彼の発言からして、少なくとも祖父母あたりの一方が半島人などということは大いにありそうな話である。彼の顔を在日コリアンの顔と重ね合わせてみると、おもしろいかもしれない。
もっとも、当時の台湾人も“Japanese”だったから、こっちかもしれない。彼は台湾問題に造詣が深く、父親の友人、また自身の友人にも台湾在住の人がいるという。→《反日ホンダ議員に関して日系米国人のメール(ぼやきくっくり 2007年02月26日)》 このブログ記事の情報源となったメールの主は、当該人物の素性から彼の意見が間違いだと論難するのはよくないと考えているようだが、私としては、なぜ日系人がこのような反日的な発言をするのかが理解できないので、その理由を知りたいのだ。もともとの出身が朝鮮半島や台湾ならば、このような反日的な発言をしていることも理解できる。(ただし、それは誤解に基づくものだと言いたいが。)
従軍慰安婦に関して国家が正式に謝罪しろというのは、いわば「いかがわしい男の餌食になって歌舞伎町で性風俗の世界に引きずり込まれたのは国が性風俗店の経営を認めていたのが原因だから国は謝罪しろ」と言っているようなものである。そういうものを完全に禁止できるほど人間は道徳的ではない。また、風俗店従業員を完全に国家が監視するのは現実的には不可能だし、風俗店経営者をいくら指導・監督しても、闇の部分が完全になくなることはあり得ない。一通りの指導・監督をしていつつもそれに漏れてしまう不幸な事例に関しては、国家は遺憾の意を表明することはできても謝罪までは難しいのではあるまいか。従軍慰安婦問題は、そのような種類の問題であり、国家は変な道徳心から必要以上に謝罪するべきではない。
安倍首相は「美しい国」をキャッチコピーにしているようだが、こういう変な道徳問題にさらされて自らの身の清さを演出するあまり足をすくわれてしまう危険性がある。人間はある程度醜いのだから、その醜さのなかで美しさを消し去ってしまわないような政策を実行すべきである。塵一つない清潔な部屋で綺麗なおべべで着飾っているのだけが美しい姿ではあるまい。大地に立って黙々と泥まみれで仕事をするのも美しい姿なのではあるまいか。まあ、これは喩えにすぎないが、従軍慰安婦問題の推移を見ていると、安倍首相はスマートで小奇麗な美しさに引きずられていくような気がしてならない。
今回は多少過激な発言も加えて、言いたい放題を書いてしまった。(^^ゞ

↑この記事がおもしろかった方、またはこのブログや私のメルマガを応援してくれる方は、是非こちらをクリックしてください。
↓本をご購入の際はこちらからどうぞ。