時事評論@和の空間
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新田均著『「現人神」「国家神道」という幻想』を読んで

新田均著『「現人神」「国家神道」という幻想 -近代日本を歪めた俗説を糺(ただ)す』(PHP研究所 2003年)

 メルマガ記事にするので現人神について調べようと思っていたのだが、なかなか適当な本が見つからなかった。そのなかで本書は、宗教関係の歴史事象を丁寧に追っていくことで「現人神」の昭和起源を明らかにし、「現人神の明治起源説」を否定していく。じつに簡素にしてわかりやすい内容である。

 たしかに「現人神」が政府の公式文書に現われるのは昭和12年の文部省通達『国体の本義』においてだろうから、厳密な意味では政府が天皇を神格化したのは昭和10年以降だろう。しかし、戦後の左翼が主張する「戦前の専制君主としての天皇」イメージは、このような解説方法では解消できそうもない。それは、上記の本に関するアマゾンのカスタマーレビューのひとつに端的に現われている。(この人が左翼であるかどうかはわからないが。)


★★☆☆☆どこか問題意識がずれています, 2003/9/7
レビュアー: カスタマー
 確かに筆者のおっしゃるとおり、国家神道、現人神という概念が国家の公的建前となったのは30年代以降かも入れませんが、以前から政治の中心は天皇で回っていたのではないでしょうか。小学校には御真影が奉られていて、児童は必ず敬礼させられました。
 もちろん明治維新は王政復古で始まったわけですから、明治維新以来、天皇の威信が国民をまとめるのにどのように活用されてきたかという動きとあわせて、その思想史的な位置づけの移り変わりも書いていけば、多くの読者は納得できたでしょう。

 結局は、「天皇が神であろうと人間であろうと戦前は絶対的な政治権力をもっていたことこそが問題なのだ」と言いたいわけである。現人神は、そのひとつの証拠にすぎないというわけだ。この本は、現人神と国家神道が幻想であることを簡潔に証明しようとしたにすぎない。だから上記のような不満に対しては、このほかに明治憲法下で天皇がいかに政治権力を制限された存在であったかを証明する作業が必要になる。そのような事実を平易に解説する一般啓蒙書の出版されることが大いに望まれる。

 さて、この本でおもしろかったのは、「現人神」や「八紘一宇」を積極的に論じたのが浄土真宗や日蓮宗の信仰をもった人々であり、神道家はほとんど積極的な役割を果たしていなかったという結論である。“国家神道”を担ったのは神職ではなくて仏教家(宗教学者だったり在家信者だったりする)という視点で歴史を再検討できそうな気がした。なんだかんだ言っても、神道より仏教のほうが宗教理論を精緻化しているように思えるので、仏教家のほうが弁がたっただろうと思う。

 また、思想・宗教弾圧(あるいは強制)に関しても、その弾圧(あるいは強制)の主体が誰なのかを明確にする必要がある。その主体が狭義の政府だったとは必ずしも言えない。政府の一部と言えるのだろうが、公安警察であった可能性も高いし、軍部だったかもしれない。あるいは帝国大学の教師だったかもしれない。政府とは無関係な民間の宗教家だったかもしれない。いずれにせよ「現人神」と言った時点でそれは“国家のお墨付き”を得たかのように見えてしまい、すべての責任が政府に帰せられてしまった可能性がある。政府が積極的に奨励しなかったかぎりで、むしろ国民の側が歴史の流れに翻弄されつつ異様な「現人神」と「国家神道」を生みだしてしまったのかもしれない。

 この本は、残念ながらユーズドのみとなっている。だが、こういう本こそ巷で読まれるべきではないかと思う。

 この本の第一部「現人神という幻想」の内容をまとめたので、《現人神と八紘一宇の出現過程( p(^o^) 和の空間)》を参照していただきたい。大まかな歴史の流れがわかる。

 
 
 
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【2007/02/11 02:45】 歴史 | トラックバック(7) | コメント(0) |

「女性は産む機械」発言

 なんだか些細なことで政界が熱くなっているようで、呆れる。(;´д`)


「女性は産む機械、装置」柳沢厚労相が大失言

(産経イザ 2007年01月28日 08:20)

 柳沢伯夫厚生労働相(71)は27日、松江市で開かれた自民県議の決起集会で、少子化問題について「産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」と説明した。

……中略……

 柳沢厚労相による問題の講演は、松江市で開かれた自民党県議の決起集会での「これからの年金・福祉・医療の展望について」。約30分間の講演で出生率の低下に言及し「機械って言っちゃ申し訳ないけど」、「機械って言ってごめんなさいね」などと、やんわりとした言葉を挟みながら「15~50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」と述べたのだ。

……後略……

 だが、なんでこんな大問題になるのか。女性でも、そんなに不快には感じないという人もいる。今朝テレビを見ていたら、真鍋かをり もそんなに気になる発言ではないと言っていた。人によって感じ方は違うのだ。すべての女性が傷ついたかのような言い方自体がおかしいし、発言者本人が謝罪しているのだから、その時点で赦すのが普通だろう。赦せないといつまでも言い続けているほうが余程どうかしている。

 これはもう、子供を産めないなどの弱者(?)を山車にして政治的発言を繰り返しているだけである。この問題を執拗に協調することは、社会的弱者をさらし者にし、いつまでも矢面に立たせることを意味するだろう。民主党や社民党は“女性の人権”などと言いながら、じつは自分たちの党勢を有利にするために産めない女性を政治的にさらし者にし続け、彼女たちをさらに傷つけている、女性の敵なのである。それ以前に、この問題を焚きつけたマスコミも女性の敵だろうな。いつまでもこんなことやってるんじゃない!(`□´;)

 もう一つの問題がある。このように弱者を楯にして政敵を非難することは、言葉刈りによってかえって政治の世界から自由な言葉を奪い、十分な議論をできなくしてしまう。あっちに気遣いこっちに気遣いしているうちに、何も言えなくなってしまう。世の中にはさまざまな境遇の人がいるのだから、一般論を話している時には特定の人々をうっかり傷つけてしまうことがある。しかし、それでも忌憚なく議論するのが政治ではなかろうか。

 傷つけてしまったら謝ればいい。その言葉が直接に自分に向けられたものではなく、発言者に悪意もないことがわかれば、なんとかそれで済むのが普通だ。それで済まない人は、むしろ自分のコンプレックスを解消するためにカウンセリングでも受けるべきだろう。むしろ過敏になってしまう人に合わせて政治の場で議論が萎縮し表面的で平板になってしまうことの方を私はおそれる。問題発言を非難する人々は、同じ内容を表現するための別の言葉を提示してみるべきではないのか。





高市特命担当相「私は不良品!」 柳沢発言に不快感

(産経イザ 2007年01月30日 16:47 )

 柳沢発言をめぐっては自民党の女性議員からも疑問視する声が相次いでいる。高市早苗内閣府特命担当相は、病気が原因で子供が産めないことを打ち明けた上で、「私は不良品になる」と不快感をあらわにし、自民党の野田聖子衆院議員も「軽率だ」などと話した。

 高市さん、傷つけてしまったらゴメンよ。表舞台に立ってしまったら仕方がない面もあるから。。。m(_ _)m 子供を産めない体の場合、純粋に医学的・生物学的・機械論的に見るならば「不良品」ということになるのだろうが、それと人間的・社会的責任とは全く別問題で、病気の女性に責任はない。どう頑張ったって男が自分の体で子供が産めないのと同じようなものだ。・・・って、ちょっと違うか?(u_u;? こういう人は、自分を例外扱いしても一向に構わない。

 どう頑張っても無理な場合は責任を負う必要はないし、周囲の人々もこういう人々に過剰な社会的責任を負わせるべきではない。この場合でいうならば、産めなくても育てたり育てるのを助けたりすることはできるだろうし、そういう別の形で役立つのが社会的責任だろう。自分は女だから絶対に子供を産まなければならないのだとか、産めない自分は女失格だとか思う必要はないのであって、むしろ最初にそういう客観的な自分の肉体を受容しなければならない。この受容ができないでギャーギャーわめき続けていると、その他の社会的責任まで負えなくなる。





 この問題がいつまで続くのか知らないが、これが女性の不評をかったまま大臣を辞任せざるを得なくなるならば、日本の女性はまだまだ成熟していないと思う。男女平等などと言うのはやめるべきだろう。おそらく大臣自身は、「女性の体しか子供は産めないのだから、女性に頑張ってもらうしかない。」と言いたかっただけで、その他の事柄は念頭に無かっただろう。それを一部の女性は、「女は子供を産む機械でしかない」とか、「子供を産めない女は存在する価値がない」とか、おそらく女性が潜在意識にもっている古い観念と大臣の発言とを結びつけて怒っているのである。

 今回のことで怒っているのは、概して年配の女性が多いのではなかろうか。若い女性は、そもそも昔の観念を引きずっていないので、べつにどーってことない発言としか思っていないだろう。この意味で、今回怒っている女性は、自分は時代遅れになりつつある人間だと思ったほうがいいかもしれない。古いアタマのままでは新しい時代は生きていけない。女性蔑視というのは、現在の日本にはほとんどなく、おそらく古いアタマの中にだけ存在しているのである。大臣の弁明を見ていて思うのだが、大臣は女性蔑視者だという女性の疑いの目を否定するために、わざわざ古い観念を言葉で否定する形になり、それが女性の疑いの目をますます強化するという悪循環に陥っていくように思える。





衆院予算委、与党だけで審議…厚労相問題で攻防

(2007年2月1日21時2分 読売新聞)

 衆院予算委員会は1日、全野党が欠席する中、与党だけで2006年度補正予算案の審議を続けた。

 民主党などは、女性を「子供を産む機械」に例えた柳沢厚生労働相が辞任しない限り、審議に応じない方針だが、厚労相は辞任を否定している。

 与党は2日に補正予算案の衆院通過を図る構えだ。柳沢発言を巡る与野党の攻防は、4日の愛知県知事選と北九州市長選後にもつれ込む可能性が大きい。

 自民、公明両党の国会対策委員長と金子一義・衆院予算委員長は1日、国会内で会談し、2日も午前と午後に審議を実施した上で、委員会と本会議で採決に踏み切る方針を確認した。

 衆院議院運営委員会は1日夕、与党だけで理事会を開き、逢沢一郎委員長の職権で2日に本会議を開くことを決めた。

 参院予算委員会も1日、与党だけで理事懇談会を開き、2日の衆院通過を前提に5日に審議と採決を行い補正予算案を成立させる方針を決めた。

 一方、民主党の菅代表代行は1日の記者会見で、「柳沢氏を相手に審議するのは、少子化対策にとってプラスになるとは思えない。審議出来る状況を1日も早く作ることが、安倍内閣の責任だ」と述べ、厚労相の辞任を強く求めた。

 安倍首相は1日の衆院予算委員会で、「少子化対策を含めて、家族を支援していく政策を実行していきたい。厚労相はこうした施策を着実に推進することで、国民の信頼を得る努力をしてほしい」と述べ、辞任は必要ないとの考えを改めて強調した。

 はっきり言う。国会議員のくせに国会に出て来ないなんて税金ドロボーだ。休んだ分だけ給料を国庫に返納しろ! 確実に見えるところから税金の無駄遣いを減らしていかないとな。

 民主党は「柳沢氏を相手に審議するのは、少子化対策にとってプラスになるとは思えない。」などと理屈をこねているが、だったら無能な大臣であることを国会の議論のなかで明らかにしていけばいいだろうが! 結局は政府与党の考え方を改めさせるほど鋭い議論ができないから、民主党は議席が伸ばせないんじゃないか! 法案や予算案の不備を明らかにするのが野党の本筋であって、政府与党の“人物の信用”を落とすことで国民の支持を得ようとしたって無駄なんだよ! だから宮崎県知事選のように、自民党支持層も減ったようだがそれが民主党に動いたわけじゃない。素人がその票をかっさらっていっただけだ。まあ、自民党も反省すべきだが、民主党はそれにさえも気づいていないという点で重症だ。どこぞの誰かさんの言葉をそのまま使うと、民主党こそ末期的症状である。



 うわあ、今日はいっぱい書いてしまった。(@_@)

 
 
 
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【2007/02/01 23:42】 政治 | トラックバック(5) | コメント(4) |

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