時事評論@和の空間
こちらは右側通行です。    ※コメントおよびTBは承認後公開にしました。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 スポンサー広告 |

寛仁殿下の「事実」発言 ~皇位継承を考える(5)~

 三笠宮寛仁殿下が入院されたそうで、お見舞い申し上げます。殿下のご発言で世間はいろいろと騒いでおりますから、ストレスが原因かもしれませんね。σ(^^;もその原因のひとつだったりして?m(_ _)m ウイルス性の可能性ありとのことですが、ストレスは免疫系の働きを低下させたりもしますので、ゆっくりご静養・ご自愛くださいませ。

 
〔シリーズ:皇位継承を考える〕
皇位継承を考える(1)万世一系の天皇と国家
皇位継承を考える(2)男系維持の方策(その1)
皇位継承を考える(3)男系維持の方策(その2)
寛仁殿下は男系維持を希望 ~皇位継承を考える(4)~
 
 

 さて今回は、まずはじめに側室制度について補足しておきたい。こーゆー話はいくらやっても飽きることがない。(^^ゞ そして、いくつかのブログ記事でみられた寛仁殿下の「万世一系は事実」というご発言への批判について論ずる。

 
 
 

側室制度について(続)

 側室というとテレビの「大奥」を連想する人が多いようである。「なんで今さら江戸時代みたいなことを・・・」という“進歩的”な人がいるが、決して皇室が大奥をまねしようというのではない。むしろ皇室は平安時代なのであり、大奥は江戸の武士が平安の貴族社会をまねたものだとさえ言える。側室制度が日本の支配者階級の伝統的な子作り法といってよかろう。もっともこれは、家を絶やさないための方策であって、支配者の性的快楽のためではない(のだと思うんだが、やっぱり性的快楽が原因で側室制度が維持されてきたのかなあ?)。

 私はあのテレビ番組を見ていないのでなんとも確実なことは言えないのだが、大奥での女同士の醜い争いは、自らの子を将軍にしようと側室同士が権力闘争をしている姿である。それはむしろ側室制度がいかに高い倫理性を必要としているかを否定的な形で表わしている。

 そもそも現代では代理出産を引き受ける女性がいるくらいだから、その場に入ると女性にとって側室制度はそんなに違和感はないのではあるまいか。側室と代理出産の違いは、子宮に受精卵を配置するためにペニスを入れるか入れないかの違いである。まあ、受精するまでに何度か繰り返さなければならないという違いと、卵子は自分のものを使うという違いもあるが。「お金で自分の子宮貸します」というだけの女性ではちょっと困るのかもしれないが、そのような皇子代理出産業と考えれば、側室制度がそんなに不埒なものだとも思えない。実際には代理出産をめぐって訴訟沙汰も起こっているようだが、少なくとも側室の子は父親に必ず認知されるだろうし、(側室OKで法改正すれば)皇位継承権は得られるだろうし、側室自身の生活もそれなりの安定を保障されるはずだから、とくに問題はあるまい。

 皇族の娘であれば、ふだんから皇族と接しているために皇族男子と結婚できる確率は高くなるのだから、側室もよほど自分の娘を高い地位に置きたければ、皇太子と結婚させて皇后にするという道がある。雅子妃の場合は当てはまりそうにないが、正室で女子しか産めなかったからといって絶望的になる必要はあるまい。側室の女子の場合も皇太子や宮家の男子の正室(または側室)になるという道はあるのだから、悪くない話だろう。「そもそも女を出産の道具としか思っていない」と反感をもつ女性を無理やり拉致して側室にしようというわけではないのだから。あくまでも側室希望者の自主的選択である。

 それに男(のペニス)だって子作りの道具でしかないとも言える。皇族男子もまた子孫を残すために道具として使われているわけである。そして、先祖代々の家業などを引き継ぐ息子もまた、同様に道具として使われている。だが、それが全てではないだろう。側室の場合には、道具としての人生が全てであるかもしれないが、それでもそのような道具として生きる人生を自ら選択するのだから、別に悪くはあるまい。自分の子孫を皇族にしたり皇族の血をひく人間にするというのは、本人にとって非常に有意義な人生選択だろう。

 側室=売春婦のように考える非常に短絡的な発想はやめるべきではあるまいか。そんな固定観念から一歩も脱けだせないのは、日本人のくせに相変わらず「従軍慰安婦」問題を騒ぎ立てている一部の特殊な人々だと思われるが。売春婦は男の性欲を満たすためのものだが、側室は特定男子の子孫を残すという重要な役割をもっている。側室が性的媚を売るように見えるのは男を奮い立たせるためであって、黙って横たわったままでも男子に目的を達してもらえばそのような行為はしなくてもいいわけである。側室は、男に媚を売って生計をたてる商売とは違う。

 そうは言っても男としては女性とエッチに関わっていないと射精できないもんね~(*^o^*) ということで、そういう夫の姿を想像して、正室としては非常に不愉快になるのだろう。自分以上に親密にしている女がいるというのは、嫉妬心をかきたてると思われる。ということは、男は二人のどちらに対しても同じくらい、親密度のある関係を築く必要がある。まあ、これが側室をもつ男のもつべき優しさであり、そうなる努力をしなければならないし、女性のほうも無闇やたらと嫉妬心や競争心をもたないように自制しなければならない。そんなものにいちいち応じていては男は身が持たないからである。

 ちなみに側室制度が導入されたなら、皇位継承は男系男子でいいだろう。女性天皇を認めると、側室の男子をさしおいて正室の女子が皇位に就くということが起こりうるからである。正室になる女性は、そういう状況にも耐えなければならない。皇族男子であれ正室であれ側室であれ、それぞれに特有な倫理的制約が存在し、それを理解して関係を取り結ばなければならない。

 このように側室制度のなかではそれにふさわしい倫理があるはずであり、我々が想像するような男が好き勝手できるハーレム天国では決してない。側室制度は特殊な倫理的生き方なのであって、決して非倫理的な生き方ではない。一夫一婦制があらゆる場合に基準となる倫理だと見なしてしまうから、側室制度が非倫理的に見えるだけである。

 側室の子が陰口をたたかれて可哀相だとか言う人がいるが、そういっている人がいちばん陰口をたたきそうなのであって、「男子が皇位継承することになっているんじゃ仕方がないね」と思っている人は、そんなものかで終わってしまう。あーだこーだと言っている人にかぎって、事態がどのように転んでもあーだこーだと言うのである。そもそも側室になろうとする人を、たとえば淫売とか性奴隷とか女性の地位を貶める女とか口汚く罵ったりする。実際には違うのにねぇ。他人の悪口を言う人間は、どんな場合だって他人の悪口を言うだろう。そして、自分が相手の人間性をひどく傷つけていることにはぜんぜん気づいていなかったりする。側室制度という対象に問題があるのではなくて、悪口を言い続ける主体の性格に問題があるのである。

 「皇太子のお手つき」と揶揄される? 女中の子でもあるまいし。だいいち側室になったら手を出さないほうが問題だ。皇室慰安婦の子? だからね、性欲処理のためじゃないと言っているでしょ。きちんと側室制度の目的を理解していれば、そんな悪口は出て来ないと思うんだが。まあ、そんなことを言うのは、自分の倫理観に合わない場合には口を極めて相手を残酷に非難し貶めたい一部の特殊な性格の人々だけだということが明らかになるだろう。私には、そうやって他人を侮辱することに快感を覚えているとしか思えない。よくもまあ、陰口が思いつくものだなあと思う。むしろ陰口をたたく国民の民度の低さを嘆きたい。

 そういう人間は、どんなに美しいものでも汚してしまうタイプの人間である。そして、汚すことに快感を覚えているとしか思えない。汚れた心の持ち主は、美しいものが存在すると負い目を感じてしまい、世界中が汚れていないと安心できないのである。汚すことによって美しいものに勝ち誇り快感を感じるのである。そういう人間は、皇室から遠ざけるしかないだろう。「開かれた皇室」というのも考えものである。

 

 断っておくが、これは皇室などのどうしても子孫を残さなければならない家にのみ妥当とされる生き方であって、家を継ぐ実子がいなければ大問題になるというわけではない家の場合には、側室制度は妥当とは言えない。側室がもてるのは、正室と側室が顔を合わせてにっこり挨拶できる状況になるくらい倫理的な関係構造がしっかりしている場合にかぎられる、と言ってもよいかもしれない。

人気blogランキング
↑よろしかったらクリックをお願いします。m(_ _)m
 
 
 

寛仁殿下の「事実」発言について

 寛仁殿下のご発言のうち、「神話の時代の初代・神武天皇から連綿として一度の例外も無く、『男系』で今上天皇陛下まで続いて来ているという厳然たる事実」という一節がいくつかの女系推進ブログで問題になっていた。私としてはこの一節を、日本神話を共有する“内輪”の人々へ向けたレトリックだと思っているから全然構わないのだが、そういう文脈を全く理解しようとしないで反論している人々が多いのには呆れる。

 あれは“内輪”向けの発言で、それが新聞にリークされたというだけの話である。日本の将来を憂慮する民草の一人が新聞に情報を流したのだろう。国民一般に向けて語る場合には、寛仁殿下も少し違う表現をしただろうと思われる。寛仁殿下も現代の歴史学を知らないわけではあるまい。このような部分にこだわる反論者は、“語られている文脈を考えて話の内容を理解する”という基本的なことができないか、さもなくば寛仁殿下を貶めようとして故意に言葉尻を捉えて反論しているのである。

 さて、この「事実」をどのような意味にとるかであるが、唯物論的に捉えた場合の歴史事実でないことはほぼ間違いない。いくらなんでも寛仁殿下はこの意味で「事実」と発言されたのではあるまい。「皇統譜をみるかぎり、血縁関係において男系であることは紛れもない“事実”」ということを仰ったのだろう。反対者は皇統譜に書かれているような人物が実在したのか否かで「事実」か「虚偽」かを問題にしているのに対して、寛仁殿下は皇統譜から確認できる血縁関係が男系であるか否かで「事実」か「虚偽」かを問題にしている。

 これは私の用語法にすぎないかもしれないが、神武天皇以降で歴史学的に存在や血縁関係などがはっきりしていないものは、神話ではなく伝説と呼ぶべきであり、天御中主神あめのみなかのぬしのかみから神武天皇までを神話と呼ぶべきだろう。神武天皇は、神話と伝説が交錯する場所である。伝説は、過去の遺物から全体を想像した物語であり、ほとんどが歴史的事実ではないだろうが、それを歴史的事実として自らを方向づける役割もしている。客観的な「事実」のほかに、いわば実存的な「事実」というのも存在するのである。

 「事実」は必ずしも一つではなく、信念・信仰によってさまざまな「事実」があると見なされるべきである。クリスチャンにとっては、イエスが十字架に死んで三日後に甦ったのは「事実」であろう。マルクス主義者にとっては、資本主義が共産主義に取って代わられる歴史法則が「事実」であろう。神父が信者に対してそのような事柄を「事実」だと語り、マルクス主義者が同胞との対話でそのような事柄を「事実」として語るのは一向に問題はない。いや、そんな幻想は時代錯誤も甚だしいというのならば、収入が多ければ幸福な人生が送れるという「事実」はどうであろうか。金持ちになればなるほど他人に財産を奪われてしまうのではないかという疑惑や恐れや不安につきまとわれて、幸福ではないかもしれない。「事実」は必ずしも客観的ではない。「事実」とは、自らがその上で生きていくフィクションを自ら疑わないという宣言だとも言える。反論者はそのような広い文脈で「事実」発言を把握することができず、自らの偏狭な「事実」概念で寛仁殿下の「事実」を虚偽扱いしているのである。

 125代続いた皇統というのは、マルクス主義が宗教であるというのと同じ意味で、半ば宗教なのである。最初の二十数代は少々怪しいが、その後の系譜は歴史的にほぼ確実なのだろう。『古事記』(712年)や『日本書紀』(720年)ができた頃に国生み神話をはじめとする皇統が「事実」として確定されたとしても、それ以降はその“核”をもとに男系という皇位継承のルールを積み上げてきたのだから、歴史的に不明確なところまで含めて「事実」と言ってもさほど非難されるべき問題でもあるまい。

 その当時に想像を巡らせてみれば、彼ら自身の先祖代々の天皇はほぼ男性で、女性の場合も男系であることは間違いなかった。『古事記』編纂期の元明天皇から父方の先祖をたどってみれば、父:天智天皇 → 祖父:舒明天皇 → 曾祖父:押坂彦人大兄皇子 → 敏達天皇 → 欽明天皇 → 継体天皇……とつながっている。一族で皇位を継承してきたことは確かなのである。現在からみれば継体天皇と応神天皇がほんとうにつながっているのか確証はないが、完全に否定できるものでもない。『釈日本紀』「上宮記」に引用された古い記録に応神天皇から継体天皇にいたる五代の系譜が記されているので、継体天皇が応神天皇の五世孫である可能性は高い。(『天皇家の常識疑問』別冊歴史読本36)


 

 神武天皇が実在しなかったとしても、どうせそれ以前の神々は唯物論的には存在しなかったはずだから、その神々の系譜が神武天皇とつながっていようが継体天皇とつながっていようが大差はない。反対者にとっては天皇の権威は神話にすぎない事柄なのである。だが、その権威が神話に基づいていようがいまいが、日本においては天皇家が一貫して名目上の統治者であり続けてきたという「事実」が重要なのである。もはや天皇家の権威は、神話に基づいているというよりも歴史的に継続したという「事実」に基づいている。

 かりに継体天皇(第26代)から現在の天皇家が始まったとしても、約1500年の男系継承はゆるがない。125代を100代と言い換えればいいだけである。まあ、それにしても100代とはキリがいい。3桁になったんだから4桁の千代まで続けようじゃないか。君が代にあるように。もしも学者的な言い方をするならば、「皇統譜においては125代、批判的な学説によっても100代は男系で続いている。」というべきだったのだろう。

 だが、神武天皇の万世一系を「事実」として前提するからこそ現在の皇室がこのような姿で存在する。現在の天皇家は継体天皇から始まったという前提では、宮中祭祀や伊勢神宮での祭祀などが成り立たないだろう。『日本書紀』にある神勅、すなわち、天照大神が天から地上に降りる孫ニニギノミコトに贈った「葦原の千五百秋瑞穂の国は、是吾が子孫の王たるべきの地なり。宜しく爾皇孫、就きて治むべし」という言葉があるからこそ、天皇による日本統治に正当性が与えられている。

 天照大神が出てくるからには客観性のないものではあろうが、そのようなフィクションのもとに天皇の日本統治が続いてきたことは「事実」なのである。国の統治権などはどの物質の中を探しても見つからないわけで、なんでもかんでも即物的・唯物論的に解決できるものではない。日本国を治めるという“祭祀を行なう”からこそ皇室なのであり、古代の天皇のY遺伝子を継承していさえすれば皇室だというのではない。

 
 
 

 次回は男系継承の意義について論ずる予定である。

 
 
 
 
 
人気blogランキング
↑この記事がおもしろかった方、またはこのブログを応援してくれる方は、是非こちらをクリックしてください。
 
 
 
 

〔皇位継承に関するリンク集〕
 
目次 ブログ散策:天皇制の危機( p(^o^) 和の空間)》
 

 ブログをもっている人は、ぜひ女系天皇反対をアピールしましょう。一人でも多くの人の目に触れて国民の注意を喚起することが大切です。
「時事評論@和の空間」
皇位継承を考える(1) へ 「時事評論@和の空間」<br>
皇位継承を考える(1) へ
 私のバナー(↑)はセンスがないですが、もし自分でオリジナルを作っている余裕がなければ、ご自由にお使いください。  また、かっこいいバナーを作った方がいらっしゃいましたらお知らせください。作者サイトへのリンクバナーとして、このブログでも使用させていただこうと思います。

 
 
 

 そして、できるだけ内閣官房や首相官邸まで抗議をしていただければと思います。「皇室典範に関する有識者会議」は、女系天皇を容認する方向で法案づくりを進めることに決定しました。「旧宮家の皇籍復帰のほうを望みます」の一言だけでも結構です。一人でも多くの方々に抗議をしていただきたいと思います。法案ができあがるまでにできるだけ抗議して、それが国民の支持を得られない法律になることを知らせるべきでしょう。また、さまざまなブログで少しでもこの話題を取り上げていただけると、国民的な議論が巻き起こるので大いに助かります。

皇室典範に関する有識者会議
【連絡先】 内閣官房内閣総務官室
 〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1
 TEL.03-5253-2111(内線85144)
メール 内閣官房ホームページ ご意見・ご要望
 
または 首相官邸への意見メール

 
 
スポンサーサイト
【2005/11/08 14:57】 皇室 | トラックバック(3) | コメント(1) |

PROFILE

桜井 和空
人気blogランキング
 ↑応援よろしく!
 
女系天皇に断固反対!
〔無料メルマガ『皇位継承Q&A』読者登録解除フォーム〕
メールアドレスを入力してボタンを押すと登録・解除できます。
登録フォーム
解除フォーム
バックナンバー
まぐまぐ
  • Author:桜井 和空
  • RSS1.0
  • MAIL

    10 | 2005/11 | 12
    S M T W T F S
    - - 1 2 3 4 5
    6 7 8 9 10 11 12
    13 14 15 16 17 18 19
    20 21 22 23 24 25 26
    27 28 29 30 - - -

    RECENT ENTRIES

    RECENT COMMENTS

  • 大和(01/03)
  • 大和(12/24)
  • (12/05)
  • 山本さゆり(11/27)
  • RECENT TRACKBACKS

    ARCHIVES

    CATEGORY

    いろいろプラグイン

    心に残る名言集


    LINKS

    LINKS (2)

    外国人参政権付与法案に反対
     
    人権擁護法案反対同盟
     
    Takeshima in JAPAN
    Takeshima (dokdo, dokto, tokdo, tokto) is Japanese Territory(島根県「竹島」の英文頁です)
     
    不法滞在のメール通報制度
     
    勝手にサポート 教科書再生!
     
    人気blogランキング
     

    ↑こちらへ登録すると自分の記事を評価してもらえます。
     

    SEARCH

    BOOKS


     

     

     

     

     

     

     

    ACCESS

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。